えんはいるもの あじなもの (改訂版)

事務所の片付けを進めてます
 
懐かしいものがたくさんでてきます。
 


 

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奈良 法輪寺の設計図がでてきました。
    昭和42年12月20日製図??   生まれてないな!
 
この設計者に 戴いたもので 


 

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このミニチュアの鬼瓦(法輪寺三重塔再建落成記念)も戴きました
 
 
 
そんなわけで ちょっと ミニ講座
 
 
三重塔とか五重塔などは みんな佛舎利を納める スツーパーから始っているんです。   塔婆あれもこれから派生してものです。
 
スツーパーについては ↓ (塔婆 ストゥーパ(Stūpathūpa)
      ↑ この写真を見てください。 話が始らないかも??
 
 
で このマンジュウみたいなもの たぶん平面的には円形だったのでは
 
それがなんで 五重塔や三重塔では四角になってしまっただろう??
 
(中国の塔では 八角形の塔があります)
 
で この五重塔、三重塔にも 円のなごりがあるんです。
 


 

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これはさっきの設計図の立断面図ですが
この 柱の位置に注目なんです。
 
これに 平面図を載せてみます


 

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赤線で描かれたのが 平面図
 
ちょっとみづらいので 黒い線の立断面図を消します。 


 

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こんな風に 大体の五重塔、三重塔の柱は置かれてます
 
真ん中の太い柱は 芯柱       これが地震に効くとか!??
 
で 廻りに12本の柱があり
 
隅の柱を省いた8本の柱はと ちょうど円の上に立っています
 
八角形ということは1辺の長さが同じ! ですよね。
 
じゃあ 隅の4本の柱を足します。
 
そうすると 建物は正方形の平面になって
 
柱は各面に4本づつ 柱間は3間になります。
 
   (一般的に建物は奇数間なんです。法隆寺の中門が偶数間なので怨霊鎮魂の     寺といわれたことが?? どうなんでしょう ?? 梅原猛著 隠れた十字架)
 
で 真ん中の間を B とすると 横の間は 1、1、√2 だから
 
1/1.414B = A となる
 
0.7072Bが 横の間の大きさで まんなかは 1B になります
 
そんな訳で この五重塔、三重塔にも 円 が隠されたいたわけです。
 
 
円は居るもの 味なもの でしょ!
 
 
 
ちなみに 曲尺 あの大工さんが持っている 曲がった定規
  (この頃 ダイク もっていね~~だよなあ~~ そんなのはダイロクだ!)
 
ウラ目 裏側の目盛りは 0.7でふられているそうです。
 
 
 
この三重塔 幸田文さんが寄付をあつめ 完成しましたのはご存知だと思います。